鯵
- JIROKEN
- 7 日前
- 読了時間: 2分

秩父・木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店土屋賢次郎です。
今朝の出来事。
一台のイカツイハイエースが我が家に...
え、誰!?こんな早朝に訪ねてくるのは…
だいたい、良くも悪くも“ただ者じゃない”。
恐る恐る玄関を開けると――でっかいクーラーボックスを抱えた、職人のIさんが立っていた。
「お、おはよう…」
なんだか照れてる。
でも、顔はちょっと怖い。
まるで、“用心棒”って感じ。
「昨日、釣りに行ってさ。釣れすぎちゃった…」
クーラーボックスのフタを開けた瞬間、家族全員で「うぉおおおっ!!」
中には、アジ、アジ、アジ!ぎっしり!
思わず妻が言った。
「これ、近所のスーパーの鮮魚コーナーより品ぞろえいいね。」
息子も目を輝かせながら、
「えっ、これ、くれるの!?アジの刺身だあ!?」とテンション爆上がり。
Iさんはというと、そんなリアクションを見ながら
「来月はあれだ... タイだ!」と言い、早々に帰っていった。
Iさんは顔は怖いけど
ガラは悪いけど
本当はやさしい人
ある現場では、別の職人さんが作業で困っていた。
そのとき、Iさんは自分の仕事を止めて、黙って手伝ったらしい。
後日、その職人さんが驚いた顔で言った。
「Iさん、めちゃくちゃ優しいじゃないですか!見た目でビビってすみませんって感じです。」
お客さんからもよく言われる。
「あの方、見かけとは全然違って、すごく丁寧な方ですね。」
「仕事に一切妥協がない。感動しました。」
Iさんは、仕事も人柄も“骨太”。
だけど心は“ふわっふわ”。
その日の夜は、もちろんアジ祭り。
息子は“アジのお刺身”を自分で盛り付けてドヤ顔。
「アジって、こんな味だったっけ…」
みんなでしみじみ食べながら、その“魚の奥にあるやさしさ”をかみしめた夜だった。
Iさん、ありがとう。あなたのくれたアジで、我が家の心まで温まりました。
アジのやさしさ。
しかと受け取りました!
コメント