秩父の工務店
秩父・木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店土屋賢次郎です。
先日 リノベーションのお仕事をいただきました。
リノベーションって聞くと、「古いものを新しくする作業」というイメージを持つ人が多いかもしれません。
でも、私たちJIROKENが目指しているのは、ただ新築に近づけることではありません。
むしろ、「新築を超える価値」を引き出すこと。それが、リノベーションの本当の魅力だと思うんです。
「もったいない」という言葉、どこか懐かしく、温かい響きがありますよね。
この精神こそ、私たちのリノベーションの核です。
床板の小さな傷、柱の手垢、窓枠の色あせ――これらは単なる劣化ではなく、時間が紡いだストーリー。
私たちは、それを「経年劣化」ではなく「経年優化」と呼びます。
素材や空間が年齢を重ねることで深まる味わい。それを活かすことで、新築にはない唯一無二の価値が生まれるんです。
「古いものを捨てて新しいものを」という発想からは、どうしても大量の廃棄物が生まれます。
でも、私たちはその逆を行きます。
既存の材料や構造を最大限活かし、新しい命を吹き込む。
これにより、ゴミの量は最小限に。
そして、それが地球にも優しい選択につながります。
使い捨てではなく、長く愛される住まいを創ること。それがJIROKENの使命です。
新築の「ピカピカ感」は確かに魅力的です。
でも、それを超えるのが「ヴィンテージの味わい」。
使い込まれた無垢材の手触りや、日差しが作る窓枠の影。
これらは新築では決して真似できません。
リノベーションを通じて、そんな「時間の風合い」を残しつつ、現代の快適さをプラス。
いわば「過去と未来のいいとこ取り」ですね。
誰かのために大量生産された住まいではなく、「あなたのためだけ」の空間づくり。
それがリノベーションのもう一つの醍醐味です。家族の思い出が刻まれた梁や、長年支えてきた柱。
それらをリスペクトしつつ、新しい役割を与えることで、家そのものが「生きた存在」に変わります。
JIROKEN流リノベーションは、単に住まいを作るのではありません。
その家が持つ歴史と価値を引き出し、さらに未来へとつなげること。
リノベーションは魔法のようなものです。
あるものを生かし、磨き、新しい命を吹き込む。
それは家族や地球にも優しい選択であり、住む人にとっても特別な体験になります。
「もったいない」から始まるリノベーション、一緒に味わってみませんか?
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