もったいない
- JIROKEN
- 3月20日
- 読了時間: 2分

秩父・木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店土屋賢次郎です。
最近、リフォームのご相談を多くいただくようになりました。
「新築のようにきれいにしてください」と言われることもありますが、私たちJIROKENが目指すリフォームは、ただ新しさを求めるものではありません。
先日、あるお客様からご相談をいただきました。
「長年母と暮らした家を壊そうか悩んでいるんです。築50年近く経つけど、どうでしょうか?」と。
壊してしまうのは簡単です。
しかし、生まれ育った家には数えきれない思い出があります。
どうしたら良いのか、一緒に悩みました。
実際に現場へ行ってみると、その家は驚くほど丁寧に維持されていました。
昔の建具や模様の入ったガラス、触れるたびに昭和の温かみを感じる大きなキッチン。
今ではあまり見られない幅3.5mのキッチンは、取り換えるにはもったいない存在でした。
磨けば光る、そのキッチンはまるで「宝物」
リフォームの計画を進める中で、古き良きものを活かしつつ、現代の快適さを取り入れるアイデアがどんどん湧いてきました。
まるでその家が「壊さないで」と語っているようでした。
お風呂は壊さず再生し、和室の畳は木の床に。
柱は磨いて再塗装し、押し入れの襖は撤去してワークスペースに。
古き良き味わいと和モダンが調和する新しい空間が見えてきました。
「もったいない」という日本の美意識。
これを大切にしながら、できるだけ廃材を出さず、使えるものは再生し、環境に配慮したリフォーム。
ゴミを減らすことは地球を守ることでもあり、未来の子どもたちに美しい自然を残すことにもつながります。
私たちの仕事は、ただの修繕や補修ではなく、「真・善・美」を追求する行為だと考えています。
その家の歴史と共に新たな価値を加えることで、住まう人々の心に響く空間が生まれるのです。
リフォームは単なる「再生」ではなく、「再創造」なのです。
お客様が「この家に住み続けてよかった」と思えるように、私たちは今日も木の香りとともに、心を込めて仕事をしています。
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