秩父の工務店
秩父・木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店土屋賢次郎です。
先日、息子とサイクリングに出かけました。
普段は山道を走るのが定番ですが、今回は平坦な川沿いを選びました。
風が気持ちよく、ペダルを漕ぐたびに軽やかな音が響きます。
息子と並んで走りながら、自然といろんな話が始まりました。
学校の給食がどうだったとか、先生の面白いエピソード、友達とのちょっとしたトラブル……
家ではあまり話さないことが、サイクリング中だとポロポロと出てくるんです。
私はただ聞くだけ。アドバイスをしたり、自分の意見を挟んだりするのをぐっとこらえます。
親としてはつい「それはこうしたほうがいい」と言いたくなりますが、それをすると会話が途端に途切れてしまうことを経験的に知っています。
だから、聞き手に徹しました。
息子が話している間、私はただ「うん、そうなんだ」と頷いたり、「それでどうしたの?」と聞き返すだけ。
でも、それだけで彼は気持ちよさそうに話し続けてくれるんです。
家にいるとどうしても「親として」上から目線の態度になってしまいがちですが、自転車で並走するこの時間は、対等な関係で話ができる大切なひとときだと感じました。
ふと、この体験をしながら「家づくりも同じだな」と思いました。
私たちJIROKEN工務店では、お客様とのコミュニケーションを何より大切にしています。
家づくりに関する不安や希望、たとえ漠然としたアイデアでも、遠慮なくお話しいただける雰囲気を作ることが大事です。
「こんなこと聞いてもいいのかな?」という遠慮や壁を取り除くのが私たちの役目です。
お客様が話しやすい環境を作ることは、息子とサイクリング中の会話と同じだと改めて気づかされました。
ただ聞くだけで、相手が心を開いてくれる。
そこに信頼が生まれ、いい家づくりが始まるのです。
今回のサイクリングで、息子の話を聞きながら、家づくりの原点を再認識しました。
親子の会話も、お客様との対話も、根本は一緒。
「聞く」ということの大切さを胸に、これからも家づくりに向き合いたいと思います。
(サイクリング後は息子にアイスをごちそうするのがお約束です。これも大切なコミュニケーション!)
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