🌳伝説の試合
こんにちは、秩父の工務店 秩父・木の家専門店 夫婦で営んでいるJIROKEN工務店の土屋賢次郎です。
先日、聖地公園に祖父の太四郎じいちゃんのお墓参りに行ってきました。
祖父は野球が大好きで、私が子供の頃、よく一緒に散歩をしながら野球の話をしてくれました。
特に興奮して話してくれたのが、昔の日本のエース、沢村栄治がアメリカの大スター、ベーブ・ルースやルー・ゲーリックと対戦した日米野球の話です。
散歩中、祖父の声はいつもより少し高くなり、
「おい、あの時の沢村はすごかったんだぞ!」
って始まります。
「ベーブ・ルースだぞ、あの伝説の! それにルー・ゲーリックも一緒で、日本じゃ信じられないほどのホームランバッターだ。でもな、沢村は怯まなかったんだよ。すごいピッチングで、彼らをギリギリまで追い詰めたんだ。ほんとに、誇らしかったなあ」
と、祖父の目はキラキラと輝いていたのを覚えています。
「でな、沢村は結局、アメリカの強打者たちをたった1点に抑えたんだ。信じられるか? あの時、俺たちの沢村が、アメリカの頂点に立つ選手たちを相手に1点しか取らせなかったんだぞ!」
と、祖父は繰り返し語っていました。
その「1点」という数字が祖父にとってどれだけ大きな意味を持っていたか、顔を真っ赤にして話す姿からよく伝わってきました。
祖父にとって、沢村の快投はただの試合ではなく、日本人が世界に立ち向かった誇りの瞬間だったんだろうな、と子供ながらに感じていました。
そして祖父はいつも最後にこう言いました。「お前も、ああいう風に自分の力を信じて挑むんだぞ」と。
その言葉は今でも私の心の中に深く刻まれています。
今度は私がその話を息子に伝えていく番です。
時代は変わり、話す内容は「野茂はな! イチローはな!」になるかもしれませんが、伝えたい気持ちは同じ。
自分を信じて挑むことの大切さを、これからもずっと息子に語り続けていきたいと思います。
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